Photo©PLIE



 

黄凱のコメント

物語が進むにつれ、
アルブレヒトという役柄に溶け込んでいく自分がいました。
一幕、二幕ともラストのクライマックスにかけて
音楽が身体中を駆け巡り、更に熱い血が流れてくる様で、
いつもの自分には無い感覚が生まれていたと感じます。
現在の僕の中に存在したアルブレヒト、
舞台を通して膨らんだ気持ち、舞台を終えた今、
とても愛おしく思います。

この気持ちを大切に、更に展がるように、
舞台に生き続けたいと思います。

                        黄凱

 

 

金井利久先生のコメント

バレエ「ジゼル」を演出するに当たって、黄凱が居た事は、
私にとってラッキーだったと思っている。
素晴らしいプロポーション、甘いマスク、
そのうえ上海バレエ学校で習得した確かなテクニック、
そして生まれ持った感性は、他を圧倒する存在感がある

第1幕で、青年貴族アルブレヒトは、
婚約者バチルド姫という人がありながら村娘ジゼルと恋い中となり、
そのことが森番ヒラリオンの嫉妬にあい、
ついにはジゼルを死に追いやる事になってしまう。
彼はこのアルブレヒトの複雑な心理描写を
豊かな感性で、見事に演じている。

第2幕はウィリー達の白い幽玄の世界、
黒いマントを纏い白い花を胸に、
悔恨の思いでジゼルの墓に来るアルブレヒト
この黄凱が実に美しい。
ウィリー達に翻弄されながらも、
二人は真実の愛の力で、ジゼルは魂を清められ昇天、
アルブレヒトも救われる、のだが‥
彼、黄凱は、この白い世界にとけ入る様な透明感を感じさせる。
彼は今、旬のダンサーだと思う、光輝いてる。
これからも多くのファンを魅了する様、精進して欲しい。
ますますの飛躍を願っています。
                       金井利久

 

 

 
後援会一周年とジゼル全幕の実現を記念して会場にて配布したポストカードと
後援会から贈られたお花

 


終演後のロビーでお見送り

編集後記

この日が来るのを、
多くのファンが待ちわびていました。
前日、公演初日に地震があり
交通機関の乱れなどから
公演の開始時刻が大幅に遅れるなど
思いがけないアクシデントに
団員の皆さんも、スタッフの皆さんも
相当お疲れなのでは・・・と
翌日の舞台への影響を心配していましたが
そんな不安を吹き飛ばすように
何か熱い想いが
舞台からも、客席からも感じられ
心地よい一体感に満たされたような
素晴らしい公演でした。

終演後には初日同様に
観客の皆さんを出演者の方々が
お見送りするという心遣い
地域に根を下ろした活動を続けるシティ
そしてそれを支える観客との
暖かな絆を更に深めるひと時となりました。

これまで、様々な機会に
彼のアルブレヒトを観てきましたが
やはり、全幕を通じ役に入り込む中で
その感性は更に際立った豊かさを発揮し
演技や表現を超え
黄凱とアルブレヒトとの魂の律動が
まるで共鳴するかのように
この日の黄凱からは
アルブレヒトそのものの心から
解き放たれる様々な感情が
大きな波動となって
押し寄せてくるようで
そのうねりに巻き込まれるように
物語の世界に惹き込まれていきました。

そして、こういった機会に触れるたびに
彼のスケールは更に大きく、深く
広がりを持ち
アーティストとして成熟し続けるのでしょう。
今後も、そうした機会に数多く恵まれる事を
心から願ってやみません。

最後になりましたが
本番撮影を御許し頂き、御協力下さった
東京シティバレエ団、ティアラこうとう
並びに撮影関係者の皆様
そして、舞台写真撮影にお力添え頂いた
Ballet PhotographerのPLIEさんに
深く御礼申し上げます。


終演後に行われた後援会の集いで

 

 


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